離乳食の進め方について

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ページ番号1017041  更新日 令和6年10月7日 印刷 

離乳とは、成長に伴い、母乳又は育児用ミルクなどの乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補完するために、乳汁から幼児食に移行する過程をいい、その時に与えられる食事を離乳食といいます。
赤ちゃんの発育や発達には個人差がありますので、焦らず赤ちゃんの成長に合わせて、楽しく離乳食を進めていきましょう。
離乳食のことでお困りごとがありましたら、こども育成課 管理栄養士・栄養士までお気軽にご相談ください!

1 離乳食の目的

  1. エネルギーや栄養素を授乳だけではなく食事からとれるようになる
  2. 食べる練習をして、お口の機能を発達させる
  3. 食事や生活のリズムをつくる
  4. 食べることの楽しさを知る
離乳食の経験を通じて、「食べる力」を育みます。

2 離乳食の進め方

(1) 離乳食のはじめ方の目安

赤ちゃんの発育には個人差がありますが、生後5~6カ月頃に、次の様子がみられたら離乳食を開始しましょう。

  1. 首のすわりがしっかりしていて、寝返りができる
  2. 5秒程度座れる
  3. スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる。
  4. 食べたものに興味を示す

(2)離乳食の進め方

離乳食の進め方は、赤ちゃんの発育や発達の状況に応じて、離乳食の「回数」「量」「種類」「形態」を調整します。
食べる意欲を育み、食べる楽しさを経験していくと、離乳の完了期では手づかみにより自分で食べられるようになります。
次の「離乳食の進め方の目安」を参考に、離乳食を進めていきましょう。(資料は市の4カ月健康診査で配布しています。)

(3)注意すること

  • 乳児ボツリヌス症予防のために、1歳未満の赤ちゃんには、はちみつやはちみつ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう。
  • 牛乳は、鉄の吸収を阻害するため、飲用とするのは満1歳からにしましょう。ただし、1歳前でも、離乳食作りの材料としては使えます。
  • 赤ちゃんは細菌への抵抗力が弱いため、衛生面には十分注意しましょう。また、1歳までは加熱調理をしてから与えましょう。
    離乳食を作り置きし冷凍保存をする場合には、1週間以内には使い切るようにし、解凍する際は中心までしっかり加熱をしましょう。
  • 食物アレルギーへの対応として、疑われる症状がみられた場合にすぐに受診ができるよう、はじめて口にする食材は平日の午前中に与えることが望ましいです。
  • ベビーフードの活用については、赤ちゃんの月齢や固さに合ったものを選び、与える前には一口食べて確認をしましょう。手軽に使用できることが利点として挙げられますが、栄養素のバランスの偏りや、食の幅が広がりにくいことも課題として挙げられるため、手作りと併用して上手に使いましょう。
     
~食物アレルギーについて~
食物アレルギーとは、特定の食べ物を与えた後にアレルギー反応を介して皮膚・呼吸器・消化器あるいは全身性に生じる症状のことをいいます。
乳児から幼児早期にもっとも多いのが「卵」「牛乳」「小麦」で、そのほとんどが小学校入学前までに治ることが多いとされています。
食物アレルギーが疑われる症状がみられた場合には、かかりつけ医に相談をしましょう。
食物アレルギーを心配して、特定の食材の開始を遅らせることは、予防効果があることの科学的根拠がないため、「離乳食の進め方の目安」を参考に適切な時期に与えるようにしましょう。

3 月齢別 離乳食の進め方

離乳初期・ごっくん期(5、6カ月頃)

目標

離乳食を飲み込むことができるようになる。
舌ざわりや食材の素材の味に慣れる。

食事の回数
1日1回
調理の形態

なめらかにすりつぶした状態(ヨーグルトくらい)

食べられる食材と順番
お粥 ⇒ イモ類 ⇒ 野菜類(果物類) ⇒ 豆腐 ⇒ 白身魚 ⇒ 卵黄
食事の量(1回あたり)
はじめて離乳食を与えるときは、赤ちゃんの様子を見ながら、1種類あたり小さじ1さじから始めます。
慣れてきたら徐々に量を増やしていき、大さじ1~3程度与えます。
口の動き
舌が前後に動かせるようになります。
口を閉じてものを取り込んだり、飲み込んだりできるようになります。
授乳の目安

母乳や育児用ミルクは、授乳のリズムに沿って飲みたいだけ与えましょう。離乳初期の赤ちゃんの栄養源は母乳か育児用ミルクです。

ポイント
与え方の姿勢は、膝の上に抱き、少し後ろに傾けるような姿勢をとると食べさせやすくなります。

離乳食1回食の食事例

離乳中期・モグモグ期(7、8カ月頃)

目標

食事のリズムをつける。
いろいろな食材の素材の味や、舌ざわりを楽しむ。

食事の回数
1日2回
調理の形態

舌でつぶせるやわらかさ(絹豆腐くらい)

食べられる食材
脂身の少ない肉、赤身魚、卵の全卵1/3程度、ヨーグルト、塩分や脂質の少ないチーズ
食事の量(1回あたり)

主食:7倍がゆ50~80g程度
主菜(いずれか):肉(10~15g)魚(10~15g)豆腐(30~40g)卵(卵黄1~全卵1/3)乳製品(50~70g)
副菜:野菜20~30g

口の動き
舌が前後上下に動かせるようになります。
舌と上あごで食べ物をつぶせるようになります。
授乳の目安
・離乳食の後は、赤ちゃんの様子を見て与えましょう。
・離乳食の後に与えるほかには、母乳の場合赤ちゃんが飲みたいだけ、育児用ミルクの場合1日に3回程度与えます。
ポイント

形状はいつまでもドロドロ状ではなく、形のあるものを与えましょう。

離乳食2回食の食事例

離乳後期・カミカミ期(9~11カ月頃)

目標

1日3回の食事のリズムをつくる。

かむ練習をして、かむ力を育てる。

食事の回数
1日3回
調理の形態

歯ぐきでつぶせる固さ(バナナくらい)

食べられる食材
青魚
食事の量(1回あたり)

主食:5倍がゆ90g~軟飯80g程度
主菜(いずれか):肉(15g)魚(15g)豆腐(45g)卵(全卵1/2)乳製品(80g)
副菜:野菜30~40g

口の動き
舌が前後上下左右に動かせるようになります。
歯ぐきで食べ物をつぶせるようになります。
授乳の目安
・離乳食の後は、赤ちゃんの様子を見て与えましょう。
・離乳食の後に与えるほかには、母乳の場合赤ちゃんが飲みたいだけ、育児用ミルクの場合1日に2回程度与えます。
ポイント

・9カ月からママから与えられた貯蔵鉄がなくなってしまいます。鉄が豊富な食材を積極的に与えましょう。

・手づかみ食べがはじまり、前歯でやわらかい食材をかじりとることができます。

離乳食3回食の食事例

離乳完了・パクパク期(12~18カ月頃)

目標

食事のリズムを大切に、生活リズムを整える。

手づかみ食べによって、自分で食べる楽しさを知る。

食事の回数
1日3回+間食1~2回
調理の形態

歯ぐきや乳歯でかめる固さ(肉団子くらい)

食事の量(1回あたり)

主食:軟飯90g~ごはん90g程度
主菜(いずれか):肉(15~20g)魚(15~20g)豆腐(50~55g)卵(全卵1/2~2/3)乳製品(100g)
副菜:野菜40~50g

口の動き
舌が自由自在に動かせるようになります。
前歯で食材をかじりとり、形のあるものをかみつぶすことができます。
授乳の目安
離乳食の完了に向けて、状況に応じて与えましょう。
ポイント

・栄養の大部分が食事からとれるようになります。3回の食事に加えて、食事を補う間食を与えましょう。

・手づかみ食べは、こどもが食事に興味を持つことや、自分で食べることの練習になりますので、手づかみ食べしやすいものを与えましょう。

・食べる姿勢は、椅子に座らせたときに両足が下につくように調整をすると食べやすくなります。

・食べられるものが増えることでむし歯のリスクが高まります。甘いお菓子や飲料を避け、歯磨きをして虫歯を予防しましょう。

4 離乳食レシピの紹介

かぶとにんじんのツナ煮

かぶやにんじんはやわらかく煮えるので、離乳食に使いやすいです。
2回食以降に使える、手軽にできる副菜1品として、野菜とツナ缶を一緒に煮る料理を考案しました。

かぶとにんじんのツナ煮

5 離乳食講座のご案内

子育て支援センターで「すくすく離乳食講座《2回食》」「すくすく離乳食講座《3回食》」を開講しています。詳細は下記リンクから御確認ください。

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このページに関するお問い合わせ

保健福祉部 こども育成課
〒243-0422 神奈川県海老名市中新田377
電話番号 こども政策係:046-235-7878、こども健康係:046-235-7885
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。