狂犬病ってどんな病気?
ページ番号1003419 更新日 令和4年3月30日 印刷
狂犬病予防法に基づき、犬の飼い主には毎年1回狂犬病予防注射を犬に接種させる義務があります。しかし、狂犬病とは一体どんな病気なのか知らない、という方も多いのではないのでしょうか。
狂犬病という病気を理解して、狂犬病予防注射をさせる必要性を再確認しましょう。
狂犬病とは
狂犬病は、狂犬病ウイルスによる神経系の病気です。
狂犬病ウイルスは、すべての哺乳類に感染するため、犬だけではなく、人も発症します。人では発症すると治療法が確立されていないため、ほぼ100パーセント死亡します。世界でも150カ国以上の国と地域で発生しており、アジアを中心に、毎年35,000人~55,000人が死亡しています。
狂犬病の症状
犬が発症した場合
- 狂騒型と麻痺型と言われるタイプがあり、狂騒型では、極度に興奮し攻撃的な行動を示します。また、麻痺型では後半身から前半身に麻痺が拡がり、食物や水が飲み込めなくなります。
人が発症した場合
- 強い不安感、一時的な錯乱、水を見ると首(頚部)の筋肉がけいれんする(恐水症)、冷たい風でも同様にけいれんする(強風症)、高熱、麻痺、運動失調、全身けいれんが起こります。その後、呼吸障害等の症状を示し、死亡します。
感染経路
狂犬病ウイルスに感染した動物にかまれると、唾液中のウイルスが傷口から進入し感染します。
アジアでは、狂犬病で亡くなった人のほとんどが、犬に噛まれたことで感染しています。
狂犬病の現状
2013年、台湾で野生動物(イタチアナグマ)での狂犬病の発生を公表しました。台湾での狂犬病発生は、およそ50年ぶりです。
日本での狂犬病は1957年以降発生しておりませんが、狂犬病は日本の周辺国を含む世界のほとんどの地域で依然と発生しており、日本は常に侵入の脅威にさらされていることから、万一の侵入に備えた対策が重要となっています。
また、狂犬病が国内で発生した場合には、素早くしっかりと発生の拡大とまん延の防止を図ることが非常に重要となります。
狂犬病予防注射の必要性
万が一、狂犬病に感染した動物は日本にはいってきた場合にも、狂犬病予防注射によって犬の体内に出来た「免疫」が狂犬病からあなたの犬を守ります。
さらに、免疫を持つ犬の集団の中では狂犬病はまん延せず、その地域の人たちへの安全にもつながります。
犬の登録の必要性
狂犬病が発症した場合には、発生地域で飼われている犬に対する一斉検診や、臨時の予防注射を実施するなどの措置がとられることがあります。そのためには、犬がどの地域にどのくらい飼われているのかを常に把握しておく必要性があります。
発生してから対応するのではなく、通常措置として犬の登録をすることは、危機管理の意味で非常に重要なことです。
犬を飼っている方は、必ず登録をして、毎年きちんと狂犬病予防注射をさせましょう。
より良いウェブサイトにするために、アンケートにご協力ください。
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