県指定無形民俗文化財 相模のささら踊り

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ページ番号1000704  更新日 令和2年12月2日 印刷 

ささら踊りとは

ささら踊りは、江戸時代以前からあった七夕踊りの流れと江戸時代初期に盛んであった小町踊りの流れをくんだ女性の踊りで、ササラと小太鼓を伴奏として踊ります。明治時代中期に盛況をみましたが、日露戦争頃から次第に衰退し、関東大震災以後は、一時途絶えました。海老名市では、大正11年頃まで行われていました。
神奈川県では、昭和28年に足柄上郡南足柄町(現南足柄市)において復活され、永田衛吉によって「ささら踊り」と命名されました。
海老名には、合併前の海老名町と有馬村で踊り方が少し異なる海老名式と有馬式の二種類のささら踊りがあります。両方とも輪になって踊りますが、有馬式は、やや飛び跳ねながら、袂を揺らす振りになっています。
また、日本の芸能で見られる右手と右足、左手と左足が一緒に動く「ナンバ」でささら踊りは踊られています。

ささらとは

ささらには、「ビンササラ」と「スリザサラ」の二種類があります。
ささら踊りには「ビンササラ」を用います(写真)。ビンササラは竹を短冊形に切って、一端を紐で縛り合わせたものです。ビンとは髪型の鬢(びん)のことで、鬢の櫛目の様子と似ていることからビンササラと呼ばれています。本来、ビンササラは田楽の主要楽器ですが、楽器として踊る歌舞は全国的にも珍しいです。

写真:binsasara

海老名におけるささら踊り復活の経緯

昭和51年8月に行われた海老名市内の盆踊りで、綾瀬のささら踊りが披露されていたのを舞踊家の岡部 真智子さんが偶然目にし、魅せられたのが海老名のささら踊り復活のきっかけとなりました。
盆踊りの翌日から、海老名のささら踊りを探すため、ささら踊りについて知っている人を訪ね聞き取りを行い、盆唄と踊りを調べました。
昭和53年8月に勝瀬児童館前にて再現され、海老名のささら踊りが復活となりました。
昭和54年7月に海老名ささら踊り保存会が発足し、8月に開かれた「海老名市第4回ふるさと祭り」にて披露されました。
また、同年に県内のささら踊保存会で結成されている「相模ささら踊連合会」に加盟し、以後毎年、相模ささら踊り大会に出演しています。
平成20年2月5日には、「海老名のささら踊り」が「相模のささら踊り」の一つとして近隣市の6団体(藤沢市葛原、藤沢市遠藤、秦野市、厚木愛甲、厚木市長谷、綾瀬市)とともに県指定無形民俗文化財となりました。
海老名ささら踊り保存会は、現在会員約30名。えび盆に出演する他、ささら踊り教室の開催など、後継者の育成に取り組んでいます。

写真:海老名のささら踊り

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教育部 教育総務課 文化財係
〒243-0422 神奈川県海老名市中新田377
電話番号 046-235-4925
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