海老名市指定重要無形民俗文化財 「海老名の祭囃子」
ページ番号1000705 更新日 令和7年10月15日 印刷
令和7年9月29日、海老名市教育委員会は、「海老名の祭囃子」を市指定重要無形民俗文化財として指定し、保持団体として「海老名市はやし保存連絡協議会」を認定しました。
市内で祭囃子に関わる人数は約530人(各団体の調査合計値)に上る一方で後継者不足などの課題があります。市指定重要無形民俗文化財に指定することで、市内外に広く認知され、「海老名の祭囃子」を後世に伝える一助として、市内では20年ぶりとなる文化財指定となりました。
海老名の「囃子」について
海老名市には17地区に「祭囃子」の団体があります。その17地区の団体で「海老名市はやし保存連絡協議会」を結成して、毎年「新春はやし叩き初め大会」をはじめ、「市民まつり」、「えびな郷土芸能祭」など市の主催する行事や地域の祭りで、見事なバチさばきや笛の音を披露してくれます。今でもお祭りには欠かせない地域に根付く貴重な文化です。
市への伝来
江戸時代や明治時代に行われていた地区は、国分、大谷、下今泉、上郷、杉久保、本郷新宿、今里、社家、中野、門沢橋の10地区です。
大正時代から戦前に行なわれていた地区は、柏ケ谷、中河内、本郷下河内、本郷上町の4地区です。
戦争による中断と戦後の復活
戦前はどこにも腕自慢の青年がいて、地区外の祭礼に自慢の腕を競ったといわれますが、太平洋戦争によって中断してしまいました。戦後昭和22年から23年頃復活したという地区もあるが、公的な場では昭和51年市制施行5周年を記念した「えびなふるさとまつり」で、国分の人たちがたたいたのが最も早いとされてます。
海老名市内のお囃子の分類
- 下町囃子系
北部で、大谷を除く旧海老名村中心。柏ケ谷、上今泉、国分、下今泉、上郷、河原口、中新田のもので、大和、綾瀬、座間方面との関連が深い。 - 新囃子系
南部で、大谷と旧有馬村中心。大谷、中河内、杉久保、本郷下河内、本郷新宿、本郷上町、今里、門沢橋のもので、平塚、茅ケ崎、厚木方面、特に平塚の田村囃子との関連が深く、更に2系統に分類することができます。
(1)中河内、今里、社家、門沢橋
(2)大谷、杉久保、本郷(新宿、上町、中河内)、中野
その他のお囃子 - 目黒囃子系
勝瀬(相模ダム建設のため津久井郡日連村勝瀬から移住した集落)。年代は未詳だが江戸時代の目黒囃子の系統と言われ、藤野町(津久井郡/現・相模原市)のものと同じだといわれる。ゆったりとしたテンポで各種の踊りが独特のものです。
(海老名市史9 別編民俗より)
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