市長所信表明 令和5年

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ページ番号1016181  更新日 令和5年12月8日 印刷 

令和5年 第4回海老名市議会定例会 所信表明

【令和5年12月6日(水曜日)】

 

 ただいま議長のお許しをいただきましたので、ここで、本日ご審議いただきます諸議案の説明に先立ち、市長としての所信を述べさせていただきます。

 私は5期20年の間、現地現場主義をモットーに、多くの方と直接会い、お話をする機会をできるだけ設け、さまざまな意見を伺ってまいりました。
 それらを踏まえて、市民の方々の意見や時代のニーズを反映させた市政運営を行ってまいりました。
 まず、この私の姿勢が今回の選挙で評価いただいたものと認識しております。
 加えて、8年前の選挙では、相手方の候補が、「図書館について」を、4年前の選挙では、「ごみの有料化について」を争点にされ、選挙を行いました。
 今回の選挙では、政策的な争点は特になく「多選の弊害」を相手方の候補が掲げられました。
 私は、「継続と発展」を掲げ、これまでの20年間、市民の皆様に評価いただいてきた政策の継続と更なる発展をお約束として立候補し、当選させていただきました。
 これは、市民のみなさまが、多選の弊害などはなく、これまで私が行ってきた政策の「継続と発展」を望んでおられることと再認識し、今後も意欲的に政策を展開してまいる所存でございます。
 つきましては、これまでの5期20年間を第1ステージとして整理し、6期目を第2ステージとして、最初の志である「初志」に立ち返って取り組んでまいります。
 第1ステージでは、海老名は神奈川県下でとても注目され、コロナ等においては 全国的にも注目される政策を取り組むよう行ってまいりました。海老名は今、人口増加率が神奈川県下でトップです。今後のまちづくりは質的な向上やブランド力の向上を目指すことが必要だと思っています。しかしながら、セーフティーネット、低所得者や高齢者、障がい者、子どもたちのための政策はしっかりとやるべきというのは前提です。こうした面で、これからのまちづくりに取り組んでまいりたいと思っております。

 そこで6期目の所信としましては、まずは「継続と発展」を掲げて進めてまいります。
 そのような中で、「継続と発展」を進めていく上では、今後は「連携」が必要になってくると考えております。
 現在、海老名市は人口が14万人を超え、目標人口を15万人に上方修正しましたが、人口増はいずれピークを迎え、他都市と同様に人口減少が進むことは避けられません。
 そこで、今のうちから、将来に向けた基本的な考え方を持って進めることが必要です。その具体的施策として、「3つの連携」を主軸に考えております。
  1つ目の連携は、市民との連携
  2つ目の連携は、企業や団体等との連携
  3つ目の連携は、他都市との連携

 民間においても、人手不足に対応すべく業務の見直しや 企業間の連携が進められています。
 行政においても、ひとつの市が単独で進めるのではなく、市民、企業、他都市などとの様々な連携を図ることにより、合理的、効率的、革新的な行政運営を目指してまいります。
 それにより、「継続と発展」を進めてまいります。

 次に、行政運営を進める中では、最も肝心なことは「財政」であります。
 海老名市は、まちづくりが進み、人口も増えてきておりますので、現在、財政的には安定しており、国からの交付税に頼らず、自主財源でまかなっている「不交付団体」であります。
 しかしながら、決して裕福な不交付団体ではなく、今後も厳しい財政状況が想定されます。
 特に19校ある小中学校は、50年を超えている校舎もあり、様々な改修が必要になってきます。
 私は、これまで、他都市に率先して校舎にはエアコンと温水器付き便座等を設置して学校の生活環境の向上に努めてまいりました。
 これは、災害時において、避難所としても、避難生活に対して有効なものであります。
 しかしながら、校舎自体の耐用年数や経年劣化は避けられず、当初の試算では、今後40年間で公共施設の維持管理等に約2,000億円を超える経費が必要とされました。
 この件は、議会でも特別委員会において多くのご意見をいただきました。
 現在、それらを踏まえて、長寿命化や統廃合などの検討をするなどして経費の圧縮を検討しており、最終的に公共施設再編計画と個別計画をまとめ、それらに基づいて進めてまいります。
 いずれにいたしましても、今後、財政運営を誤らないように細心の注意を図るとともに、連携などの様々な積極的な施策を展開してまいる所存でございます。

 行政運営には「入るをはかって、出るを制す」という基本原則があり、これは、私の所信表明で毎回述べていることです。
 まず、「入る」の面では、第7回線引き見直しによる市街化編入や第8回線引き見直しに伴う新たなまちづくりの推進です。
 これにより、海老名のまちがさらに活気あるまちとなることで 、多くの転入者や来街者を迎え、税収増につなげることで、 積極的に「入る」を確保してまいります。
 次に「出ずる」においては、「まちづくり」において生み出した税収で、さらなる福祉の充実に努めます。高齢者福祉、障がい者福祉、子育て福祉等をバランスよく進めます。
 次に、行政運営はすべての市民に公平に市民サービスを提供する必要があります。これは、限られた「入る」の中で特定の人だけでなく、すべての市民にサービスが及ぶ施策をバランスよく展開していくことです。
 このバランスを保つことが市長である私に求められることであります。
 これまで、7回展開してきた「えび~にゃ商品券の発行事業」は、まさしくすべての市民に平等に機会が与えられ、かつ、市内ですべて消費されることにより、各事業の収益向上につながってきております。
 まさに生活支援と経済支援の両面を併せ持ったバランスのとれた事業であると総括しています。
 商品券のように、単年度ですべての市民に公平に行うサービスが2次元軸とするなら、将来に向けた時間軸としての3次元軸には、「市債と基金」があります。
 後年度負担を求める市債と、財政力のある今から将来の事業資金として積み立てておく基金を必要に応じ活用することが必要です。
 特に「公共施設あんしん基金」は、現在約26億円ですが、私は少なくとも40億円位は積んでおく必要があると考えております。
 それにより、将来にわたりバランスよく負担配分ができるものと考えております。

 さらに公平性の確保の上で最も重要なことは、受益者負担の原則です。
 当然のことながら、すべてのサービスには経費がかかります。そのサービスを利用する人が経費を負担することは当然のことであります。
 この受益者負担の原則を基本的な考えとして、その中で、様々な事情や状況を考えた上で、負担額を軽減したり、免除したりすることを考えあわせていくことが必要です。
 その割合や額については、議会の意見はもとより、多くの市民や団体などのみなさまの声をよく聞いた上で判断してまいりたいと考えております。

 最後になりますが、私の6期目への人的取組についてです。今いる職員を大切にし、さらに物事に積極的に取り組める職員を多く育成してまいります。
 その職員が、将来の海老名市の財産の1つになるように育てることも私の仕事であると考えております。
 以上を踏まえて、「正規職員」「任期付職員」「会計年度任用職員」、そして「海老名市役所の業務に携わられている多くの人たち」と共に、海老名市民のため、1つのチームとなって全力をつくしてまいる所存でございます。

 6期目の任期もこれまで同様、市民の皆様からの信託にお応えできるよう誠心誠意努めてまいります。
 議員の皆様におかれましても、「住みたい 住み続けたいまち 海老名」の実現のため、今後ともご指導、ご協力を賜わりますようお願い申し上げまして、私の所信とさせていただきます。

 

 

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