令和2年度施政方針

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ページ番号1009727  更新日 平成31年2月25日 印刷 

令和2年度予算案並びにこれに関連する諸議案をご審議いただくにあたり、施政の方針として、私の所信を申し述べるとともに、予算の大綱を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げる次第でございます。

私は昨年11月の市長選挙において、多くの市民の皆様からのご支持をいただき、引き続き本市行政のかじ取りを担うこととなりました。
今回の選挙では、私の4期目の市政運営の評価をいただくとともに、新たなマニュフェストに対し、信託をいただいたものと認識しております。
改めて身の引き締まる思いであり、これまで同様、現地現場主義をモットーに、スピード感をもって全身全霊で市政運営にまい進する所存でございます。

世界情勢に目を向けますと、米中両大国の経済摩擦問題、イランの核開発に端を発する中東地域の混迷、英国のEU 離脱等は、我が国に様々な影響をもたらすことが懸念されます。さらに中国湖北省に端を発した新型コロナウイルスによる肺炎は、我が国の中にも感染者が発生するなど、全世界を巻き込んだ公衆衛生上の非常事態と認識しています。

これに伴い、日銀によりますと、我が国経済の先行きは、当面、海外経済の減速の影響が続くものの、国内需要への波及は限定的となり、令和3年度までの見通し期間を通じて、景気の拡大基調が続くと予測されておりますが、今回の新型肺炎による中国などの大きな景気減速は、我が国経済の不確定要素の一つとなっております。

そのような状況においても、本市が持続可能なまちとして成長し続けられるよう引き続き効率的な行財政運営に努めてまいります。そのため、施策を不断に見直し、効果の高いものは一層進めるなど、常に進化をさせてまいりたいと考えております。

昨年10月には、台風第19号が本市付近を通過し、東日本に大きな爪痕を残しました。本市においても、市制施行以来はじめて相模川の氾濫の本格的な危機に直面し、市民の約4割にあたる約5万5千人あまりに避難指示を発令し、最大約5千人の方が避難され、避難所においてもいくつかの課題が浮き彫りになりました。
幸いにも本市においては、大きな被害はありませんでしたが、全国では100人に近い方がお亡くなりになり、ご冥福をお祈りするとともに、今後は、地震だけではなく、風水害にも重点をおいて、本市の防災対策を進めてまいる所存でございます。

本市の人口は、これまでに実施してきた施策により着実に増加してきました。人口が増えれば、それに伴うごみの排出量も増大いたします。
そのような中で、昨年より、家庭系ごみ処理の一部有料化と戸別収集を始めました。
市民の皆様のご協力とごみへの意識の高まりにより、昨年10月から1月までの4カ月間の燃やせるごみの搬入量は、前年度比20.6%と大幅な減少となりました。
特にごみの組成分析を実施したところ、燃やせるごみに混入している資源物の量は29%から8%に減少し、資源物の分別と燃やせるごみ減量への意識が高まっていることがわかります。
しかしながら、スタートから約5カ月が経ち、いくつかの問題、課題が見えてきましたので、それらの課題には一つひとつ丁寧に対応してまいります。
これまで私も何度か戸別収集業務に臨みましたが、市民の皆様の環境に対する意識は確実に高まったと肌で感じております。さらにこの戸別収集は、昨今話題となっております高齢者世帯のごみ出し支援にも繋がっていると思います。

さて、今年開催される、東京2020オリンピックの聖火リレーが6月30日に本市を通過することが決まったことから、市民の一生の財産として心に残るような機会を提供するため、海老名中央公園にてミニセレブレーションを実施し、市民の関心・意欲の向上を図ります。

また、東京2020パラリンピックの聖火フェスティバルに合わせ、8月15日に市内の各障がい者施設よりそれぞれの方法で火を灯し、海老名中央公園にて採火式を行い、市民のパラリンピックに対する関心の向上を図ってまいります。
本市では、「ともに認め合うまち・海老名宣言」の理念に基づき、障がいを持つ方もそうでない方も市民一丸となってパラリンピックを盛り上げていきたいと思います。

私は、小中学生の子どもたちに是非、聖火リレーや競技を生で見ていただきたいと思っています。それを見ることによって、何か得るものがあり、必ず将来の糧になると考えているからです。
このような考えから、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機に次世代を担うえびなっ子たちにとって一生の財産として心に残るようなオリンピック・パラリンピックの観戦機会を提供したいと思います。

このような、まちの進展に伴う様々な課題の解決、将来にわたり持続可能な行財政運営、世界的に注目される様々なイベントの成功などを目指して、真正面から予算編成に取り組むため、令和2年度の予算のテーマを「みんなが笑顔~新たなる未来の創造~」といたしました。

それでは、これより新年度に実施する事業につきまして、新規事業や充実を図る事業を中心に順次ご説明申し上げます。

はじめに、「充実して暮らせるまち」でございます。

蛍光灯照明器具や水銀灯は生産終了が発表されており、今後球切れや器具が壊れた場合には交換・修理が行えなくなることから、消費電力、二酸化炭素排出量など環境負荷の軽減にも資する防犯灯のLED化を順次進めてまいります。

長寿命化に関する整備が必要なスポーツ施設である海老名運動公園の総合体育館や屋内プールについては、現時点で必要な補修等を実施いたしますが、公共施設再編計画との整合性を図りながら、今後のあり方について時勢を見極めて、引き続き、全市的な視点で整理統合等を検討してまいります。

現在、本市では海老名駅を中心とした新たなにぎわいが生まれ、同時に市民のライフスタイルの多様化、多岐にわたる価値観、ニーズが変化してきています。令和3年春には、ロマンスカーミュージアムのオープンが予定されており、この機を捉えてさらなるにぎわいの創出と本市文化の醸成・文化芸術を発信してまいります。そのため、文化会館、図書館等を中心とする文化拠点エリアの基本構想に基づき、今後の整備計画等の十分な検討を行ったうえで、事業着手に向けた準備を進めてまいります。

次に「健やかに暮らせるまち」でございます。

「ともに認め合うまち・海老名宣言」の理念に基づき、「障がいがあっても自分らしい暮らし方や働き方を大切にしたい、さまざまな可能性にチャレンジしたい。」という目標の実現に向け、障がい者の暮らしの自立を独自にサポートする「福祉法人」の設立に向け準備会を設置し、具体的な準備を進めてまいります。

高齢者に対する施策として、口の機能の衰えを防止する「オーラルフレイル予防事業」を平成30年度から2年間の神奈川県モデル事業と位置付けて取り組んでまいりました。
引き続き、健やかで自立した暮らしを長く保つために、55歳以上を対象としたオーラルフレイル健診を実施し、要支援・要介護状態を予防することにより、健康寿命の延伸に取り組んでまいります。

令和元年度で接種率が大きく上昇した高齢者のインフルエンザワクチンの接種は、感染予防だけでなく重症化を防ぐ上で有効であることから、引き続き、受験を迎える中学3年生とともに予防接種助成を継続してまいります。

公立保育園については、平成30年度に策定した「公立保育園のあり方」に基づき、勝瀬保育園の民営化を進めてまいります。また、調理業務が多様化しているため、民間のノウハウを活用しながら門沢橋保育園の安定的な調理体制の構築を図ってまいります。

次に「にぎわいがあり自然に優しいまち」でございます。

海老名は昔から農業の盛んな地です。市内には、農業アカデミー、農業高校などの資源を有しており、これらを活かした農業の振興を図ります。
具体的には、農業と福祉の連携、いわゆる「農福連携」による就労・雇用の創出、後継者不足、農業経営の安定化等の諸問題の解決に取り組むため、農業法人の設立にむけた検討を進めます。

令和元年に大きく寄附の受け入れが伸びたふるさと納税返礼品事業について、引き続き、地元企業と調整しながら、さらに魅力ある返礼品の導入を推進し、歳入の確保に努めるとともに、地域経済の活性化を図ります。

次に「便利で快適に暮らせるまち」でございます。

厚木駅周辺地区は、権利者が主体となって組織する組合施行の再開発事業により、駅前広場の新設や道路の付け替え等による交通機能の拡充、集合住宅の建設や商業施設の誘致など、地区の賑わいの創出と周辺地区への整備効果の波及を目指すため、補助を実施します。

海老名駅周辺道路のネットワーク化と市中心部の渋滞緩和を図るため、(仮称)上郷河原口線の整備を進めておりますが、JR相模線のアンダーパス部とのアプローチ道路などの関連道路の整備を引き続き進めてまいります。

また、海老名駅西口地区では、市道62号線を延伸し、鳩川に橋を架けることにより、同地区とのアクセス性を向上させることで、地域住民の利便性を高めます。

さがみ野駅周辺においては、公共交通機関との連携強化を図るとともに、利用者の利便性・安全性・快適性を確保すべく、駅前広場等の施設整備についての検証を進めてまいります。

次に「豊かな学びを育むまち」でございます。

まず、ハード面でございます。
先ほども説明いたしましたが、蛍光灯照明器具や水銀灯は生産終了が発表されており、今後球切れや器具が壊れた場合には交換・修理が行えなくなることから、児童・生徒の学校環境の保持・学習環境の向上を図るため、中学校3校から照明のLED化を順次進めてまいります。

今泉小学校の児童数増加に伴い、令和4年度に教室不足が予測されることから、令和2年、3年度に校舎の増築を行い、普通教室及び特別教室等の整備を行うことで教室不足の解消を図ります。

築20年以上経過する有馬図書館・門沢橋コミュニティセンターは、施設の長寿命化と複合施設の効果的な一体利用が図れるよう大規模改修を実施します。

次にソフト面でございます。

本市では、平成30年度から小中学校に対し、一定数のタブレットを先駆的に導入してきました。ここで国でもその動きがより一層強まり、タブレットなどの児童生徒1人1台環境の整備を目指す「GIGAスクール構想」について、令和5年度までの実現を目指し、国の補正で予算措置されました。
今後、国・県と連携しながら、より効率的で効果的な教育の実現を目指し、各小中学校の高速無線LAN環境やタブレット整備を進めてまいります。

県内において、学校内の安全管理が徹底されていない備品で授業を実施した結果、大きな事故につながったケースがございました。
これを踏まえまして、小中学校において事故に直結するような備品等について、安全管理を徹底し、必要な備品の整備や更新を進め、安全確保に努めてまいります。

次に「安全で安心して暮らせるまち」でございます。

令和元年台風第19号で多くの市民が避難したことを教訓に避難所用のエアーマットや段ボールハウスを試行的に導入し、避難者が快適に避難生活を送れるよう検討を進めます。

今里出張所の老朽化した給油施設を適正に維持管理するため、改修工事を実施し、危険物施設としての適正管理と災害時の燃料備蓄を長期にわたり可能とします。

海老名駅周辺の商業施設の増加等から、日中の都市人口が急激な増加傾向にあり、近年、消防・救急需要が増加していることから、新たに(仮称)消防署西分署を整備することで市民サービスの向上を図ります。

近年増加している台風等の風水害に備え、浸水想定区域にある消防防災の要である消防団に対して水難救助用ボートを配置し、地域住民の安全安心を確保します。

次に「かがやきを創造するまち」でございます。

労働人口減少や生産性向上を背景とした働き方改革の動きの中で、ICTの高度活用による業務効率改善を行うため、RPA(ロボットによる業務自動化)及びAI(人工知能)システムを導入し、定型的業務の労働力の省力化に努めます。

職員の手間を省き、架電から通話まで、効率的に成果を得られる自動音声案内システムを導入し、未納者に対して早期納税勧奨を行うことにより、収納率の向上を図ります。

今後、さらなるICT化やAIの導入を推進していく上で、様々なシステム導入や改修を実施する必要があることから、システム更新費用が大きくなる事業に対しては、リースによる費用負担の平準化など様々な手法を検討してまいります。

次に「新たな発見ができるまち」でございます。

これまでの市の歩みや、歴史・文化、将来像、未来に向けたまちづくりなどの功績を記録に残し、後世に伝えるとともに、市内外へ広くPRするため「市制施行50周年記念誌」の発行準備を進めます。

海老名市の魅力を多くの方に伝え、市外の方の認知度を向上させ、市民に向けては本市に対する愛着と誇りの醸成を図るために、ターゲットを見据えたPR事業を展開し、「みんなが笑顔 住みやすいまち えびな」の実現に向けた積極的な情報発信に努めます。

以上、令和2年度に実施する新規事業や、充実を図る事業、また当初予算では編成されていないものの今年度積極的に推進していく事業のあらましを申し上げてまいりましたが、次にこれらを実施していくための、予算の概要をご説明させていただきます。

令和2年度の予算規模は、
・一般会計
458億9,400万円 前年度に比べ 20億6,500万円 4.7%の増
・国民健康保険事業特別会計
119億3,278万5千円 前年度に比べ 2億2,307万5千円 1.8%の減
・介護保険事業特別会計
90億7,524万4千円 前年度に比べ 6億9,910万5千円 8.3%の増
・後期高齢者医療事業特別会計
18億7,790万3千円 前年度に比べ 2億1,064万1千円 12.6%の増
・公共下水道事業会計
48億4,337万2千円 前年度に比べ 2億1,434万1千円 4.2%の減
でございます。

一般会計と3特別会計、1企業会計を合わせた予算総額は、736億2,330万4千円で前年度に比べ 25億3,733万円、3.6%の増となり、過去最大の予算規模となっております。

令和2年度は、新総合計画「えびな未来創造プラン2020」がスタートいたします。本計画は、第四次総合計画の評価を踏まえつつも、社会経済情勢の急激な変化に対応するため、これまでの総合計画の構造等から進化したものとしております。

本市が10年後のめざす姿を「みんなが笑顔 住みやすいまち えびな」として掲げ、本市に住んでいる人や訪れた人がにぎわいを感じるとともに、一人ひとりの魅力を活かし、互いに価値観を認め合い、支えあいながら「笑顔」で「住みやすい」まちづくりを目指すものです。

新総合計画が始まる節目の年度にあたり、これまで進めてまいりました様々な施策をさらに推し進めるとともに、今、為すべきことにしっかりと対応してまいります。

まもなく本市は市制施行50周年を迎えようとしております。各種記念事業を実施するとともに、今ある行政組織や各種団体の基盤を見直し、新しい時代にふさわしい組織を検討してまいります。

そのため、令和2年度は本市の次の50年を築くスタートの年にしたいと考えております。
本市にとって、少子高齢化や人口減少が本格化する次の50年の最初の数年間は、大変重要な期間になると認識しております。

そのため、プライマリーバランスの重要性は重々認識した上で、この数年間は、将来への備えを万全に構築するために積極的な財政投資が必要であると考えております。
その結果、一時的に市債残高の上昇や基金の減少を招いたとしても、本市が市制施行100周年を迎えたときに「みんなが笑顔 住みやすいまち えびな」であり続けるため、不退転の覚悟をもって、事業を進めてまいります。

私は年頭に当たり今年の言葉として「笑顔」を選びました。これまでも、人と人との絆を大切に市政運営してまいりましたが、より一層「人に寄り添う」ことに重点をおき、「みんなが笑顔」になるために様々な施策を進めてまいりたいと思っています。

令和2年度予算案はこのような私の気持ちを込め、私自身が先頭に立ち職員全員が一丸となって作り上げたものでございます。

議員の皆様をはじめ、市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げまして、施政方針といたします。

 

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