市長所信表明 令和元年

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ページ番号1009386  更新日 令和1年12月4日 印刷 

令和元年 第4回海老名市議会定例会 所信表明

【令和元年12月4日(水曜日)】

 

 ただいま議長のお許しをいただきましたので、ここで、本日ご審議いただきます諸議案の説明に先立ち、市長としての所信を述べさせていただきます。

 私は、4期16年の間、市民の皆様とともに、市政運営を行ってまいりました。特に、現地現場主義をモットーに、多くの方と直接会い、お話をする機会をできるだけ設け、様々な意見を伺いながら、それらの意見を踏まえ、時代のニーズや様々な市民の皆様の意見を反映させた市政運営であったと考えております。また、常にとどまることなく、スピード感を持って事業を実施し、各種政策を積極的に進めてまいりました。
 そんな中で、一部、長期政権には弊害が生まれると指摘される方もいらっしゃいますが、私は、政治は1期1期の積み重ねで、何年やるかではなく、何をやるかであると思っております。

 私は、選挙においては、マニフェストを提示し、その政策に対して、市民の皆様の信任をいただいているものでございます。これまでも2期目は1期目の評価をいただきながら、新たな2期目のマニフェストに対して信任をいただきました。3期目、4期目も同様です。私は、政治家は、選挙の公約に掲げたものは、しっかりと総括した上で自己評価をする必要があると思っています。
 しっかり達成できたもの、できなかったもの、それぞれ総括して市民にお示しして、その上で次の選挙に挑むべきであると思っています。それゆえ、私はマニフェストの評価を外部の委員も交えて行っております。
 その結果、今回も、これまでの実績を多くのみなさんに評価いただき、新規政策について信託を受けたものと考えております。

 また、選挙では、特定の政策を争点とする方もいらっしゃいます。
 特に4期目の選挙においては、相手方の候補が「図書館」を争点にされましたが、選挙の結果、「図書館」については、私の政策が評価されました。
 そして、今回の選挙においては、相手方の候補は、「ごみの有料化」を争点にされました。その結果、「ごみの有料化」についても、私の政策が評価され信任されました。
 このように、これまでの1期ごとの政策について認めていただき、その上でお示ししている今後の政策についても、市民の皆様の期待と信任をいただいているものでございますので、多選の弊害ということは、ございません。

 さて、それでは、今期の私の政策についてでございます。まず、様々な政策を実行していくためには、何よりも「財源」と「人」が重要でございます。
 行政運営には、「入るを量って、出ずるを制す」という基本原則がございます。
 これは、健全財政の堅持が、市民サービスの安定的な提供につながるからであります。そのためには、まず、「財源」の確保が重要で、それには、何よりも積極的なまちづくりへの投資が必要だと考えております。

 近い将来、人口減少は避けられません。その影響を最小限に抑えるためには、今、まちづくりの投資をしっかり行っておかなければなりません。私は、その基本的な考え方を軸に、これまでも積極的なまちづくりに取り組んでまいりました。また、都市ブランド事業の成果を引き継いで、前期においては、シティプロモーションを意欲的に展開し、内外に海老名市の魅力を発進してまいりました。
 その結果、さらなる利便性の向上やまちのにぎわいの創出など、海老名市が「魅力あるまち」として位置づけられてきており、また、人口も増え、11月1日現在では、13万3,827人になっており、4年前と比べて、3,930人増加しております。人口が増えることで、さらに活力ある海老名市となり、魅力の好循環が生まれます。その結果が、さらなる人口増や企業誘致等につながり、それらの効果がもたらす財源が、今後の市民サービスの向上の原資となるものでございます。これにより特に、子育て環境、高齢者福祉、障がい者福祉の充実に向けては、今後も積極的に取り組んでいき、みなさんが安心して健康に暮らせるまちづくりを進めてまいります。
 一方で、歳出については、常に見直しを進めておりますが、特に、再来年の市制施行50周年を契機に、これまでの組織・団体や仕事の進め方を大きく見直してまいります。今後も安定した財政運営を継続していくためには、50年先を視野に、大胆な構造改革を進める必要があると認識しております。そのためには、市民の皆様にも多少の痛みを乗り越えていただくこともあるかも知れませんが、ここで、しっかりとした見直しを進めることが必要です。
 次に、「人」でございます。
 本市の今の職員は、私が16年前に市長に就任した当時とは異なり「積極的かつ意欲的に活動する職員」となっています。この面で、私は本市の職員を誇りに思っております。
 しかしながら、社会情勢の急激な変化や国の目まぐるしい制度改正等により、さらなる市民サービスの向上に向けては、職員数を充実させる必要があると感じております。「働き方改革」も成果を挙げておりますが、市民サービスの向上に向けては、さらなるスタッフが必要であります。
 現在も、社会人採用や障がい者採用を進めておりますが、職員の年齢バランスを考慮しつつ、様々な能力を持った職員を補充し、きめ細かい行政運営を進めてまいりたいと考えているところでございます。

 それでは、今期のマニフェストの主な内容につきまして、述べさせていただきたいと思います。
 まず、基本政策として3点掲げさせていただきました。

 1点目は、「みんなが笑顔 住みやすいまち 海老名を創ること」、2点目は、「海老名の市民力を高め、現地現場主義によりまちづくりを進めること」、3点目は、「人口増加策、行政経営改革により持続可能なまち海老名を創ること」でございます。この3つの基本政策を基に、具体的に8つの政策と50の施策を提案いたしております。現在、職員に対しまして50の施策について、実行する方法等の検討を始め、4年間と言わず、できることから速やかに取り組むように指示しております。一方で、検討の結果、今、実行することが難しいものについては、みんなで議論し、改めるべきものについては改めてまいります。

 主要な政策としては、1番目として「健康・福祉」で「健やかに暮らせるまちづくり」であります。特に、女性の社会進出に対応するため、今後認可保育所の整備を行い、働きながら子育てのできる環境を整備して「待機児童ゼロ」の体制づくりを行います。併せて、学童保育所の新設や増設を助成し、小学校6年生まで希望者全員が入所できる環境を整備してまいります。さらに、医療、介護、生活支援等を一体的に提供する地域包括ケアシステムを構築するとともに、「在宅医療介護準備室」を設置し、事業の推進を図ります。加えて、共生社会を目指し、障がい者の雇用を推進させるため、新たに「福祉法人」の設立に対して支援し、障がい者の雇用促進に努めます。
 次に2番目の政策は、「経済・環境」で「にぎわいがあり自然にやさしいまちづくり」であります。企業誘致の促進、ツーリズム、工場見学等による既存企業に対する市民の理解の醸成を図り、市内での雇用促進や各企業の連携及び共栄を図ることで、地域経済の循環を高めます。また、海老名市における農業の推進に向け「農業法人」の設立に対して支援し、ICT農業の推進、後継者対策や第1種農地等の積極的な活用等を促進させてまいります。
 3番目の政策は、「まちづくり」で「便利で快適に暮らせるまちづくり」であります。厚木駅南の再開発事業を促進し、駅前広場の確保など利便性の向上を図るとともに、さがみ野駅周辺の市街地形成を図ります。海老名駅北口の開設については、利用者の利便性向上、東口の混雑緩和、北口方面の市街地整備の面から協力し、駅機能の高度化を図ります。また、中心市街地を中心に「客引きゼロ」、「路上喫煙ゼロ」、「放置自転車ゼロ」を目指すとともに、違反者への指導や啓発を強化します。さらに、災害時の物資搬送経路の確保や物流の拠点としてのポテンシャルを活かすために、海老名にスマートインターの開設を要望してまいります。
 4番目は、「教育」で、「豊かな学びを育むまちづくり」です。保護者負担の軽減に引き続き取り組むとともに、小学校給食の見直しも含めて、中学校給食実施に向けて取り組んでまいります。加えて、全小中学校の通学路等への防犯カメラの増設も進めてまいります。
 5番目の政策は、「行財政改革」で「かがやきを創造するまちづくり」です。
 市制施行50周年において、今後の50年を見据えて、市の行政全般について組織、各種団体や補助制度等も含め、既存の損益に捉われずに、将来の海老名を視野に見直しを行い、新たな海老名市の組織等を構築してまいります。
 6番目の政策は、「魅力発信」で、「新たな発見ができるまちづくり」を進めます。特に、東京2020オリンピック・パラリンピックにおける聖火リレー、中央公園でのミニセレブレーション、パラリンピックにおける聖火フェスティバル等を、生涯の記憶に残るものとなるように企画し、多くのみなさんでお祝いできるものとしてまいります。
 以上、主要な政策についてご説明申し上げました。

 最後になりますが、私の5期目への取り組みの姿勢についてですが、これまでも「人と人との絆」を大切に市政運営を行ってきましたが、さらに「人に寄り添う」ことに重点をおいて進めてまいりたいと思っています。5期目の任期もこれまで同様、市民の皆様からの信託にお応えできるよう誠心誠意努めてまいります。

 議員の皆様におかれましても、「住みたい 住み続けたいまち 海老名」の実現のため、今後ともご指導、ご協力を賜わりますようお願い申し上げまして、私の所信とさせていただきます。

 

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