市長所信表明 平成27年

 平成27年 第4回海老名市議会定例会 所信表明

【平成27年12月3日(木)】
 
 
ただいま議長のお許しをいただきましたので、ここで、本日ご審議いただきます諸議案の説明に先立ち、市長としての所信を述べさせていただきます。
 
私はこれまで、市長として「住みたい、住み続けたいまち 海老名」を目指し、3期12年の間市政運営に取り組んでまいりました。
3期目は、マニフェストとして、8つの宣言、24の政策、そして58の施策を掲げ、「大型防災備蓄倉庫の建設」、「海老名駅西口の土地区画整理事業の推進」、「住宅リフォーム事業の実施」、「中学3年生までの医療費無料化」等をはじめとして、多くの事業を意欲的に進めてまいりました。3期目の私の自己評価は70%でしたが、外部評価委員の方からは80%の評価をいただいたところです。
今回、4期目においては、「継続 発展・安心安全プラン」として9つの政策と60の施策をマニフェストに掲げ当選を果たし、第4ステージの舞台に立たせていただくことになりました。
その公約でありますマニフェストを実現していくため、私のモットーとする「現地現場主義」をさらに充実させ、市政運営に全身全霊を傾注し、これまでの海老名市の取組みを「継続させ」、かつ、未来へ「発展させ」ていくよう、鋭意取り組んでまいる所存でございます。
リーマンショックのような世界的な苦境や日本経済の情勢変化、加えて多くの市民の皆様の要望等もお聞きしていく中では、さまざまな改革も行うことになろうかと思います。改革には、市民の皆様にご負担をおかけすることもあるかもしれません。その際にはしっかりと説明責任を果たし、ご納得いただけるよう努めてまいります。
市長は、行政の執行責任者である一方で多様な価値観をお持ちの市民の方々の総括責任者としての役割もございますので、「行政の長としての使命」と「市民感覚」とのバランスをとっていかなければなりません。そのためには、今以上に積極的に市民の皆様に情報発信を行い、さまざまなご意見や情報を集約しながら行政運営に取り組んでまいりたいと考えております。
 
それでは、今回のマニフェストの主要な内容につきまして述べさせていただきたいと思います。まず、基本姿勢として3点掲げました。
 
1点目は、「住みたい 住み続けたい 海老名を創ること。」
2点目は、「えびなの市民力を高め、現地現場主義によりまちづくりを進めること。」
3点目は、「人口対策、行政経営革新により、持続可能なまちづくりを推進すること。」でございます。
 
この基本姿勢をもとに9つの政策と60の施策を提案いたしております。
 
政策1は、「海老名駅東西一体のまちづくり」です。海老名駅西口のまちびらきにより海老名駅の東西一体のまちづくりが進んでおり、西口では着々と街が形成されつつあります。また、「来年3月に予定されておりますロマンスカーの停車」、「駅間の小田急の開発」、「相鉄線海老名駅北口の開設」と、これから一体化に向けてさらなる整備が進められます。
私は、この東西一体化に向け、まず初めに「交通対策」について、今まで以上に取り組んでまいりたいと考えております。
おかげさまで、西口のまちびらきに際しては、積極的な渋滞対策と市民の皆様のご協力により、大きな渋滞は回避できました。しかしながら、周辺住民の皆様にはご迷惑をおかけしている部分が多々あります。この渋滞は構造的な問題や交通政策的な課題であり、早期に対策を講じる必要があると認識しております。このため、今後、市の組織の見直しも視野に入れて、交通政策に力をいれてまいります。
また、県道整備は海老名駅周辺においては重要課題であります。私もこれまでにも直接県には要望を行っているところですが、今まで以上に神奈川県に足を運び強く要望を行ってまいりたいと考えております。
東西一体のまちづくりのもう1つの柱として、東口自由通路の延伸がございます。県道をまたぐ部分まで延伸していくことにより、海老名駅の東西一体化を進めることで、さらに海老名をかがやかせてまいりたいと考えているところでございます。
財政的な投資の視点から海老名のかがやきの発信は海老名駅を中心に行っておりますが、一方では、海老名市には、「鉄道3線7か所9駅」があるという特徴があります。これらの駅周辺も、新たな交通政策の中で推進してまいりたいと考えております。厚木駅につきましては「再開発準備会の設立と共に厚木駅周辺の整備を推進」し、社家駅につきましては、「JRのバリアフリー化に併せて駅前整備」を進めます。また、さがみ野駅については、「駅前交番の早期実現と南北両方の駅前広場の整備計画を作ってまいりたい」と考えております。
 
政策2は、「将来を担う子どもたちが生き生きと育つまちづくり」です。なんと言っても「元気なえびなっ子」は海老名の宝です。教育委員会で掲げている「えびなっ子しあわせプラン」による学校応援団「おらが学校」事業を支援していくと共に、市として海老名の子供たちの教育環境整備について、総合教育会議等を通じて、先生方や保護者のみなさまと共に取り組んでまいります。
特に、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、小中学生の英語力向上に視点が向けられておりますが、これについては私も大賛成です。私は、中高大と約10年英語を学んできました。その結果、カタコトの英語ではございますが、意思の疎通はできております。しかし、これからの時代を踏まえますと、えびなっ子を国際化社会に羽ばたかせるためには、小中においてもさらに積極的な英語教育が必要であると思っており、支援してまいりたいと考えております。
次に、元気なえびなっ子の育成に向けた私の使命は、保護者が子育てしやすい環境づくりを積極的に行っていくことだと思っています。
具体的には、「県内でトップクラスの小児医療費助成の継続」、「民間も含めて保育園の待機児童解消に向けた保育園の増設」、「子育て世代の包括支援センターや子育て支援センター地域版の整備」、「学童保育の充実に向けた施策」、「学校における保護者の負担軽減」等に取り組んでまいります。
私は、これまで同様に、教育に対しては政治的中立性をしっかり守っていきながら、市長として取り組むべき事項については全力を注いでまいります。
 
次に政策の3は「誰もが安心して暮らせるまちづくり」です。海老名市も数年後に4人に1人が65歳以上となる「超高齢社会」に突入いたします。その場合、医療や介護などにおいては、これまでに経験したことがないような状況になることが予想されます。介護保険や後期高齢者医療についても今後ますます厳しい状況になるでしょう。そのため、「地域で安心できる医療介護一体型の地域包括ケアシステム」を進めるとともに、「特別養護老人施設の増設」を図っていきたいと考えております。
しかし、何よりも皆さんに元気で暮らしていただくことが一番です。そのために、健康診断等の受診料の支援や高齢者が、元気で生きがいを持ってくらせるような制度の充実と地域サロンなどの設置など健康寿命を延ばす政策を進めてまいります。
また、障がい者福祉については、これまでも積極的に取組んできておりますが、さらに「よりそう心」をもって、障がい者が将来に向けた生活設計が描けるよう具体的な取り組みを進めてまいります。
 
政策4は「安心・安全なまちづくり」です。海老名市の犯罪発生件数は、海老名警察署や市民の皆様の防犯パトロールなどのご努力により、平成13年をピークに年々減ってきております。また、災害に対しても、避難所である学校の耐震化・冷暖房設備の設置に加え、飲料水・食糧・燃料の備蓄等は県内でもトップクラスの準備が整いました。
しかしながら、これで完全というものはありません。常に、安心・安全な取り組みは継続して行っていくことが必要です。まずは、防犯カメラの増設です。カメラは、犯人検挙において成果を上げているだけでなく、早期の犯人逮捕による再犯罪の防止や新たな犯罪の抑止効果も大きく、大きな成果が見込めることから専門家の意見を踏まえて、「安全な街の見張り番」として増設を行ってまいります。
また、地震発生後の火災の抑止のため、住宅密集地域に対して地震の後、自動的に電気を遮断して漏電等による火災を未然に防ぐ「感震ブレーカー」の設置を進めてまいります。
さらに、大型マンションの耐震診断・改修工事への支援や丘陵地での生活用水の確保等についても取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 
政策5は「地域経済の活性化、地域力アップのまちづくり」です。今後、消費税10%化が地域経済に及ぼす影響や農業後継者不足、荒廃農地の増加など多くの課題が想定される中で、私は、これまで以上に各地域を総点検し、きめ細かい「地域づくり計画」を作る必要があると考えております。
まずは、自治会をはじめとした「地域力」のアップを図るための施策から検討してまいります。
また、商業の活性化のため「にぎわい条例」を制定し、具体的な取り組みを展開してまいります。
さらに、農地の集約や集団化により効率的な農業経営を進める経営者を支援していくとともに、農産物等のブランド化を進め地産地消の推進を市民の皆様に呼びかけ、学校給食でも安全で美味しい地元の食材の利用がさらに推進できるよう取り組んでまいりたいと考えております。
 
政策6は「自然と環境にやさしいまちづくり」です。季節外れの台風の襲来や、初めて耳にした「線状降水帯」による集中豪雨など、地球温暖化の影響なのでしょうか、気象状況がここ数年明らかに変わってきております。
地球温暖化への我々の取組は、資源の浪費を無くし、循環型社会の構築にあります。そのため、これまで以上にゴミの減量化・資源化を進めてまいります。
また、環境施策として、再生エネルギー設備の導入や省エネ・CO2排出抑制のための電気自動車などの次世代自動車の普及を一層進めてまいります。
さらに、横須賀水道の跡地を緑道や遊歩道に整備することで、身近な緑化推進にも取り組んでまいります。
 
政策7は「心ふれあうスポーツ・文化のまちづくり」です。高齢者の健康づくりには、生きがいづくりも大きな要素となります。また、現在行っている市の健康マラソンなどでは、家族やグループで参加されている市民のみなさんの笑顔を拝見していると、見ている我々まで元気になります。スポーツは、行う人にも見ている人にも、それぞれの元気を生み出す力があると思います。
そこで、既存施設の統廃合により再整備した「ビナスポ」や既存の市内のスポーツ施設を、指定管理者と連携して積極的に活用してまいります。
また、2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプの誘致活動などを展開してまいりたいと考えております。
加えて、海老名の最大の歴史資産である相模国分寺を知っていただくことと、史跡地を有効活用する方策として「薪能」「野点」「相模国分寺むかしまつり」なども実施しておりますが、今後は、さらなる海老名の歴史・文化・芸術にふれ親しむ機会の充実と活動を支援してまいりたいと考えております。
 
政策8は「「かがやき持続総合戦略」における<地方再生まちづくり>」です。
政府は、人口減少に歯止めをかけるため「まち・人・しごと創生法」を制定し、
地域にも地域版の地域創生計画を策定するように求め、効果的な事業に対しては交付金の助成を行うとしています。
 海老名市は「かがやき持続総合戦略」と銘打って、「5年間で人口の社会増3万人を目指す取り組み」を展開してまいります。この取組みによって「社会減」「自然減」を克服し、長期的に現状の13万人程度の人口を維持したいと考えております。そのために、具体的には、住宅リフォーム助成事業の進化を考え、定住化を推進いたします。また、首都圏に通学しながらも、海老名で生活を楽しむような学生が住む街に向けた取り組みを検討していきます。
 さらには、婚活にも取り組みたいと考えております。晩婚化の傾向もあり、課題は、若者の婚姻率の低下にあるように思えます。
自己の生活スタイルを堅持することも理解できますが、やはり、婚姻によって、お互いを尊重・信頼しあい、新たな生活を創りだす喜びも若者に伝え、海老名で夢を実現させるような生活を送れるよう支援や機会づくりに対する取り組みを考えていきたいと思っております。
 
政策9は「健全財政を維持し、持続可能な都市経営によるまちづくり」です。
迫りくる超高齢社会に対応していくためには、中長期的視点にたった「持続可能な都市経営戦略」が求められてきます。そのためには、民間投資を呼び、税収、雇用、消費、景気の好循環サイクルを創りだす力が必要です。
海老名市は、現在、神奈川県内でトップクラスの財政水準です。当たり前のことですが、何もしなければ財政は悪化しません。しかしながら、その場合、街はどんどん疲弊していってしまうでしょう。逆に、借金をしてお金を使えば何でもできるでしょうが、子や孫にそのツケを負担させることになり、海老名を離れてしまう人が増えて、やはり街は疲弊していくでしょう。
 家計同様に、このバランスが非常に重要なのです。
 海老名市は、このことに最大限の意識を持って予算編成とまちづくりを進めております。その結果、歳入の収入構成も自立性が高く、健全財政を堅持していることから効率的な行政運営が進められているところです。
 特に市民一人当たりの市債(いわゆる借金)は、県内で政令市を除く16市の中でもっと少ないものとなっております。
 よって今後も、これらのバランスを重視しつつ、各種イベントなどの費用対効果の検証、公共施設再編計画の策定による計画的な整備予算の策定を進めてまいります。
 このような計画を策定していく中で、私は、「広域連携」も重要な要素の1つであると考えております。
 現在、ごみ焼却施設、斎場、消防指令業務などについて広域連携化を図っておりますが、地形的な市域の状況なども踏まえ、様々な業務において広域化の視点にたって効率的な運営に取り組んでまいります。
 内部事務に関しても、民間と行政の適切な役割分担をしっかり行いつつ、民間委託や指定管理者業務の効果的な活用による財政の健全化維持に努めてまいります。
 
以上、9つの政策を中心に要旨を申し上げました。
 
これらの政策・施策を中心にして、今後「農業におけるTPP」や「地方創生」
など、国の様々な新しい政策や交付金などについても、的確にとらえて対応してまいります。
 
加えて、私がこれまでの12年間の市政運営において経験したリーマンショックや東日本大震災などのような予期せぬ事態が発生した場合でも、これまでと同様に、その時々に応じた的確な判断をしてまいりたいと思っております。
4期目の任期もこれまで同様、市民の皆様からの信託にお応えできるよう誠心誠意努めてまいります。
 
議員の皆様におかれましても「住みたい 住み続けたいまち 海老名」の実現のため、今後ともご指導、ご協力を賜わりますようお願い申し上げて、私の所信とさせていただきます。

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