常泉院の三日月井戸

 秋葉山古墳群の近く、豊かな樹木に囲まれた一角に金龍山常泉院がある。
 寺の住職の話では、天文年間(1531~1554)に勇安賢存大和尚が以前からあった荒寺を改めて宗派も曹洞宗として始め、現在に至っているそうである。
 相模風土記には「金龍山と号し、曹洞宗、愛甲郡玉川村七沢広沢寺の末寺」と記されている。その前は今泉山福泉寺と称していたのである。
 この寺に今なお清水がわき出している”三日月井戸”と呼ばれる泉がある。常泉院の寺号はこの泉からきている。
 名前の通り三日月形をしており、底まで見透かせる澄んだ水をたたえている。おとなの首のあたりまでの深さがあるそうだが、現在は落葉などが底に沈んで浅く見える。
 この井戸は別名、”弘法様の井戸”と呼ばれている。昔、弘法大師がこの地を通りかかった折、水飢饉に苦しむ村人を見かねて、持っていた杖で地面をポンとたたいたところこの泉がわき出たそうである。
 昔、この付近の民家には井戸がないところが多く、太平洋戦争前ぐらいまではこの泉の水を使っているところが多かったといわれている。
 今では宅地開発などで水量も減り、濁りも出てきたようである。

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